山岳信仰がルーツの修験道

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山岳信仰がルーツの修験道

仏事あ.ら.かると

2018/05/17 山岳信仰がルーツの修験道

役行者

本日は大阪市西淀川区の仏参でした。

 

日本に仏教が伝来するはるか昔から、山を神聖視し崇拝の対象とする山岳信仰がありました。

それは、豊富な水源やさまざまな恵みをもたらしてくれる山への感謝、火山の噴火や厳しい自然への恐れの念から生まれた古い自然信仰がベースになっています。

 

聖地である霊山に籠り、厳しい修行を通じて神秘的な力を得るのが修験道(しゅげんどう)です。

修験道は奈良時代の7世紀後半に名を馳せた呪術者の役行者(えんのぎょうじゃ)がおこした日本独自の宗教です。

役行者は元の名を役小角(えんのおづぬ)といい、日本各地の霊山で修行を重ね修験道の基礎をつくりました。

 

平安時代になると、修験道は密教と結びつき、道教や陰陽道(おんみょうどう)などの中国思想と結びついて独自に発展しました。

山伏(やまぶし)と呼ばれる修験道の修行者は、山の修行で得た智恵や悟りを里の庶民に説き、その神秘的な力で人々を救おうとしました。

鎌倉時代になると、熊野詣でが庶民に広まり修験者たちは人々を山へと導きました。

 

江戸時代には、徳川幕府による宗教統制で1613年に修験道法度が定められました。

これにより、修験道の修行者たちは、天台宗系の本山派と真言宗系の当山派のいずれかに属さなければならなくなりました。

明治時代になると政府が修験禁止令を出したため大きな打撃を受け、一時はほぼ壊滅状態にまで追い込まれてしまいました。

しかし、戦後の信教の自由が保障されたことにより復興していきます。

近年では修行者も増加し、日本人が生み出した重要な民間宗教として関心が集まり、再評価も進んでいます。

 

修験者たちが修行を行った日本各地の霊峰は霊山と呼ばれ、庶民の信仰の対象となっています。

日本三大霊山と呼ばれる富士山、白山、立山をはじめ、大峰山、出羽三山、御嶽山など、今も多くの人が訪れています。

霊山へは、観光的な登山ではなく、厳かな気持ちで山に分け入ることで、その霊力を身に受けることができるといいます。

 

 

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