お経の発音

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仏事あ.ら.かると

2017/12/12 お経の発音

お経

本日は西淀川区へ仏参しました。

 

日本では漢字の音読を発音するときに、中国の各時代の読み方を用いています。

漢音(かんおん)、呉音(ごおん)、宋音(そうおん)などがあり、同じ漢字でも発音が異なります。

例えば「行」という字の音読の場合、漢音では「コウ」、呉音では「ギョウ」、宋音では「アン」と発音します。

「旅行(りょこう)」「行為(こうい)」は漢音、「修行(しゅぎょう)」「行事(ぎょうじ)」は呉音、「行脚(あんぎゃ)」「行灯(あんどん)」は宋音です。

 

漢音は中国の唐の時代(7世紀~10世紀)に都の長安(ちょうあん)を中心に使われていた標準的な発音で、奈良時代から平安時代にかけて唐に渡った遣唐使によって日本にもたらされました。

呉音は5世紀から6世紀に長江(ちょうこう)の下流域で栄えた呉という国の発音で、日本では仏教伝来以前に朝鮮半島から伝わり、仏教が伝来した時には呉音がかなり定着したと考えられています。

宋音は鎌倉時代のはじめに宋に渡った僧侶らがもたらしたもので、漢音や呉音とはかなり違う発音をしていました。

このため、宋音を用いる禅宗の言葉は「塔頭(たっちゅう)」「法堂(はっとう)」など、奇異な発音のものが多くあります。

 

一般には呉音で読まれるお経も宗派によっても異なる場合があります。

お経の冒頭の定型句になっている「如是我聞」という言葉は一般的には「ニョゼ・ガモン」と呉音で読みますが、漢音では「ジョシ・ガブン」と発音します。

 

一般的に法要でお経をあげるときには声を出して読みますが、これを読経(どきょう)といいます。

文字を見ながの音読を「読」、文字を見ないでの音読を「誦(じゅ)」といい、総称して読経のことを「読誦(どくじゅ)」ともいいます。

古くは声を出して読むことを「諷経(ふぎん)」、声をださず黙読することを「看経(かんぎん)」といって区別していましたが、時代が下ると声を出して読むのが一般的になり、区別もなくなりお経を読むといえば、もっぱら読経といわれるようになりました。

 

 

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