仁王

注）仁王を説明しているページで、当寺が仏像を安置しているわけではございません。

本日のお参りは大阪府豊中市、吹田市、大阪市西淀川区でした。

仁王（におう）は憤怒（ふんぬ）の形相で、上半身裸で、片手を開いて前に突き出し、もう一方に金剛杵（こんこうしょ）と呼ばれる武器を持っています。

仁王とは執金剛神（しゅこんごうしん）が二体一対になったもの（二王）をいい、金剛力士（こんごうりきし）ともいいます。

あの恐ろしげな表情でたくましい体の“仁王さま”はお寺の門の両脇にでんと構えています。

その仁王に庶民が求めるものは“強さ”であり、仁王さまのようにたくましくなりたいと、その周囲にわらじを吊るしたりしたものです。

金剛力士の金剛とは、非常に硬いとか優れているといった意味で、ダイヤモンドを金剛石というのもそこからきています。

対となっている仁王の左側で口を開いている（阿形）のが「密迹金剛（みっしゃくこんごう）」で、右側で口を閉じている（吽形）のが「那羅延金剛（ならえんこんごう」です。

「阿吽の呼吸（あうんのこきゅう）」はこの仁王からとの説もあります。

阿吽の呼吸とは、サンスクリット語（梵語）のアルファベットは、開音（口を大きく開く音）アから始まり、閉音（口を閉じる音）フーンで終わるので、これを漢字で表すと阿と吽となります。

つまり、物事の初めと終わり、万有一切を表す意味となります。