女は三界に家無し

「女は三界に家無し」ということわざがあります。

女性は、幼きときは親に従い、結婚したら夫に従い、そして子供にも従って、安住できないものという意味ですが・・・・・

現代の女性陣は・・・・・・

ままっ、それはさておき

仏教の「三界（さんがい）」についてのつぶやきです。

人間を筆頭にすべての生き物が輪廻転生する「欲界（よくかい）」「色界（しきかい）」「無色界（むしきかい）」の三つの世界を「三界」といいます。

欲界は食欲や性欲などの本能的欲望の世界です。

下の世界から地獄、餓鬼（がき）、畜生（ちくしょう）、修羅（しゅら）、人間、天上の六道輪廻（ろくどうりんね）の世界からなります。

地獄、餓鬼、畜生を三悪趣（さんあくしゅ）又は三悪道と呼び、人間、天上を善趣（ぜんしゅ）又は善道と呼びます。

天上界は四天王、忉利天（とうりてん）、夜摩天（やまてん）、兜率天（とそつてん）、化楽天（けらくてん）、他化自在天（たけじざいてん）の六つに分かれていて、六欲天といわれます。

これら欲界の六道のどこに転生するかは、生前の善業の度合いによって決まるとされています。

色界は欲界の上の世界で、欲望の消滅した清浄な世界で、初禅天（しょぜんてん）、第二禅天、第三禅天、第四禅天の四禅天（しぜんてん）です。

さらに各々が細分化されており、色界四禅天は計、十八天に分かれています。

それぞれは、生前の禅定の程度で決まります。

最上階の無色界は、物質的なものから離れた、精神のみが存在する純粋な領域です。

空無辺天（くうむへんてん）、識無辺天（しきむへんてん）、無所有天（むしょうてん）、緋想非非想天（ひそうひひそうてん）の四つです。

これは、優れた聖者にしかえられないものです。

しかし、三界のどの世界にも寿命があります。

上界に行けば行くほど、長い寿命で、長い快楽を経験したぶん、輪廻する時には地獄での苦しみよりも大きいともいわれます。