諸法無我【三法印】縁起の理法②

大阪府豊中市、吹田市、大阪市西淀川区へお参りさせていただきました。

お釈迦さまの説いた教えの特徴は三法印（さんぼういん）にまとめられます。

“諸行無常（しょぎょうむじょう）”、“諸法無我（しょほうむが）”、“涅槃寂静（ねはんじゃくじょう）”を「三法印」といい、お釈迦さが悟った「縁起の理法」の内容となります。

・自分のものなど何一つない～②諸法無我

お釈迦さまは、人がどこから生まれたのかを観じました。

自分が生まれようと思って生まれた人など誰もいません。

生まれた後も、自分一人で生きていくことのできる人は誰もいません。

自分がどこから生まれたのかたどると、両親がいて、さらにその両親がいて・・・・

それは過去の、さらにまた過去の人類が誕生するまで、その因縁は続いており、さらには宇宙の中へととけこんでしまいます。

すなわち「我」に実体があると見なさず、あらゆるものはお互いに依存しあって存在し、単独で存在しているものなどないということです。

「諸法無我」とは、すべてのものが相依り（あいより）、相助け（あいたすけ）、相互に関係しあいながら存在することです。

ただし「自分」存在しないわけではありません。

それぞれが肉体や心や個性をもち、現在の「自分」は存在しています。

苦を滅して悟りを開くのも「自分」です。

しかし、それは永久不滅の実態ではなく、あくまでも他のものとの関係性の中で存在し、変化するものです。

こうした「我」へのこだわりをなくした状態が「無我」であり、のちに「空（くう）」という言葉で説かれるようになります。

～③涅槃寂静につづく・・・・

浄土門 時宗 光明寺