末期の水・死水

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末期の水・死水

仏事あ.ら.かると

2018/12/21 末期の水・死水

末期の水

「末期の水(まつごのみず」は「死に水」ともいい、お釈迦さまが入滅直前に弟子の阿難陀に水を求め、鬼神がこれを捧げた故事にならったといわれています。

末期の水のとりかたは、新しい筆の穂先か、割りばしの先に新しいガーゼや脱脂綿を白糸でくくりつけたものを茶碗の水に浸し、故人の唇を潤します。

地域によっては湯飲み茶わんに樒(しきみ)の葉を一枚浮かべておき、葉を持って唇を潤すことも行われます。

一般的には、配偶者、そして故人とのつながりが濃い順に行い、臨終に立ち会った人全員が行います。

 

昔は死を迎えつつある人の渇きをいやし、人生最後のはなむけとして、臨終間際に行われていました。

現在では、息を引き取った直後、遺体を清める前に行われることが多いようです。

私は枕経にうかがった時に、末期の水をとったかを確認し、まだであれば枕もとの仏水器に樒を浮かべてしていただくようにしています。

 

民間習俗としての末期の水は、死者の魂を呼びとめて蘇生させようとする呪術的儀礼とも、この世に魂をつなぎとめておきたいとする観念の表れともいえるのかもしれません。

死を厳粛なものと受け止め、末期の水にさまざまな思いを込め、最後の別れを告げるための重要な儀式です。

親族にとっては、悲しくてつらい現実をしっかり見据え、いたずらに取り乱さないためのけじめの儀式ともいえるのかもしれません。

 

<樒(仏前草)は悪霊祓い>

末期の水に浮かべるほかに枕飾りの花立やお墓に樒を供える習慣があります。

というのは、こんな伝説があるからでしょう。

かつて人の死肉を食べていた妖怪が樒の実を食べて毒にあたり、死んでしまったといいます。

また、樒の青い葉が極楽に咲く青蓮華に似ていることからこれを尊ぶ、という説もあるようです。

いずれにせよ、樒は死者の近くやお墓に供えておくと、悪霊が退散し、死臭を清めるといわれています。

そんなことから、樒の葉や樹皮から抹香や線香がつくらっれたりします。

 

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